芋水割り

立派な人間

やりたいことをやるか、やれることをやるか、やりたくないことをやらないか

仕事。

 

 

 

しんどいけど楽しい。

 


楽しいけどしんどい。

 

 

 

今のところで働いて1年以上経った。できることも増えた。

 


人にも概ね恵まれて嫌なこともすくない。

 

 

 

ただ。

 


初めて、楽しいよりしんどいが勝った。

 


もうシンプルに労働時間がべらぼうに長い。割りに給料が少ない。

あと現場の人たちは好きだけど、上長の上長がかなりアホ。

 

 

 

 


朝起きてもう辞めようかなとおもった。

 


僕はそういう時の行動は早い。じゃあ次は何やろうか。塾講師とかいけるだろ。無駄に良い学歴を持ってる。大阪戻って北摂の金持ちの子どもに勉強教えるか。今より確実に給料は増えるだろうね。

 


。。。。。

 

 

 

しかしどうも後ろ髪を引かれる感じがある。

 

 

 

何でエンタメで働いているんだっけか。

 


他にやりたいことがないから

↑才能もないのに?

 


やりたくないことをやらないため。

↑結局現状やりたくないこともやってる

 


好きなことして生きていく。

↑死ね

 

 

 

んー、、、何でこんなに能動的にやりがい搾取されながら、この業界に縋り付いているんだっけ。。。

 

 

 

フラッシュバックする光景。思い出した。

 

 

 

JDeeZという女の子のダンスボーカルグループがあって、歌もダンスもうまいしビジュアルも綺麗なのにイマイチ人気のパッとしないほぼアイドル。大学4年のときの推しグループ。

 


2019の年始ぐらいか?まあそのあたりに東京のライブハウスにJDeeZを観に行った。その時なぜだか僕はライブに没頭できなくて、ピントの合わないままステージを見ているときにハッとした。

 

 

 

光の当たっているステージで踊るJDeeZのメンバーと、暗闇のフロアに群れる名もなきファンAの自分。

 


自分の守護霊から俯瞰したようなその光景があまりにもショッキングに感じられて脳裏に焼き付いた。

大好きなグループの大好きなメンバーたちと、僕の間にハッキリと境界線があった。僕は何でもない肉塊。いてもいなくても一緒。群衆の一部。

 

 

 

僕もステージのそっちに入れてくれと思った。

 


自分が、大好きな人たちの仲間ではないことがひどく耐え難かった。

 

 

 

光り輝くステージと真っ暗闇のなかの自分。時折り思い出しては息切れしてしまう。

 


大好きな人たちの仲間に入れてもらいたかったからエンタメにいるのだ。大好きな人たちの仲間に入れてもらえないことが耐えられないからエンタメから離れられないのだ。

 

 

 

 

 

 

いつの間にか、とんだ呪いに縛られてしまったものだ。

 

 

 

 


これからもたぶん死ぬまで大好きだから仲間でいさせてください。