芋水割り

立派な人間

この世、面倒と面倒のトレードオフ。無気力を殺す

(前半はダサインキャ焼き直し、インキャ口(いんきゃこう)に膾炙しまくりな内容ですが、後半は個人的にまだ言ったことがないことを言っています)

 

 

 

剥き出しのオードリー若林さんと対面するとき、どうしても自分自身のことも振り返ってしまう。


若林さんはずっと向き合っている。足掻いている。かっこいい。

一方その頃、自分はずっと逃げている。向き合えない。

 


マズい。良くない。

 


これからの人生について考えよう(何回人生について考えれば気が済むんだよお前はよ!!!!)

 


ハタチ過ぎた頃から今までの間、隅々まで自分を点検してきたが、理想の自分などは特にない。


有名になりたい?尊敬されたい?人の役に立ちたい?おいしいものが食べたい?セックスしまくりたい?

「いやそうなったから何だよ」

「キリがないだろ」

 


冷めてしまう。

 


生きる意味、使命などは見つからない。ただ、本能として死にたくはないというのはハッキリしているので、しばらくの間、死ぬまでは生きる。

 


よってとりあえず、「面倒や不愉快からとにかく逃げる」を指針に生きてみた。

 


この生き方を始めた頃は、「好きなことして生きていく」というYouTubeカルチャーへのカウンターで、「嫌なことはしないでも死なない」が流行っていたのでそれに乗っかった。プロ奢られヤーとかえらいてんちょうとかのやつ。自分に合っている気がした。


大学卒業後に東京に来てしばらくは、その指針に則ってかなり愉快で機嫌良く過ごしていた。

 


が、壁にぶち当たった感覚がある。

 


とにかくもう何もやる気がしないのだ。マジで。何かに挑戦しようにも面倒が勝つ。動きたくない。手を動かしたくない。代わりにやったことと言えばとにかく、観る、聴く、読む。消費!消費!消費!受動的な消費!

 


「面倒を避ける」を突き詰めていけば当然そうなる。能動的に動けばエネルギー消費が激しい。エネルギー消費が激しいことは煩わしい。「如何にして動かないか」に収斂していく。

 


その結果、僕ちゃんの取った選択はこうだ!逃避!回避!無責任!

 


そして思った。いま一度この「面倒からとにかく逃げる」というテーマと向き合う必要がありそうだ。これは勘だ。

 

 


どうもこの「面倒」というのは一筋縄でいかなさそうである。

 

 


そしてこんな仮説をたてた。「面倒」には「短期的面倒」と「長期的面倒」の2種類がペアになっており、両者からの回避はトレードオフのような関係にあるのではないかと。

なんか思いついたから言うけど、x軸を短期的面倒の回避、y軸を長期的面倒の回避としたときのy=1/x(y>0,x>0)の曲線グラフみたいな。そんな感じの。


例を適当に羅列するとこうだ!

※「面倒」という言葉に「不愉快」、「不満」、「不具合」のニュアンスも含ませています。

 


〈短期的面倒〉

・動く、身体的な動作全般

・計画的に行動する(理性が命令する行動⇔本能的とか生理現象からくる行動)

・目の前のタスクを処理する

・技術習得のための練習(英会話習得するのために英単語をおぼえるみたいな)

・筋トレ

・人に挨拶する(僕ほんと挨拶苦手)

・不愉快な人間と付き合う

など


〈長期的面倒〉

・無計画な生活によって無駄な出費が嵩む。それを賄うための労働。貯金できず大病や事故、冠婚葬祭に対応できない

・人から信頼を失うことによる孤立

・先延ばしのチリツモで肥大化したタスク

・習得したい技術をいつまでも身につけられないことによる不満、自己嫌悪の感情

・運動不足による体力と筋力の低下

人間力、問題処理能力の低さの自覚から意中の女性に恋愛的アプローチができない(ごめんなさい、身の回りの人には日ごろ「恋愛の優先順位が低い」とか「枯れちゃった」とか言ってカッコつけてるんですが自分に自信がないだけです)

など

 

〈短期・長期的面倒のペア〉

・買い出し調理皿洗いが面倒なので外食する(短期的面倒の回避)

→出費が嵩み貯蓄が減る(長期的面倒の肥大化)

 

・老後に腰が曲がらないように(長期的面倒の回避)

→いま筋トレをする(短期的面倒の肥大化)

 

 

 

 

 

つまりだ。

 

 

 

僕は思い知った!

 

 

 


面倒というのは絶対になくならない

 

 

 


短期的面倒を回避すれば長期的面倒が肥大化するし、and vice versaなのだ!

 


クソ!騙されていた!

 


「好きなことして生きていく」も「嫌なことしないでも死なない」も嘘つきだ!なんか両方とも信ずるものを一切の苦しみから解放してくれそうな感じがする!クソが!カスめ!

 

面倒の輪廻から解脱して心安らかに生きるみたいな夢を見ていた!


繰り返す!面倒というのは絶対になくならない。

 

 


ということはだ。

 


「面倒なこと、嫌なこと、を、する」というのは人生において当然の前提なのだ。そこからスタートしなければならない。手を動かさなければならない。

 


対をなす「短期的面倒」と「長期的面倒」のペアの間に優劣をつけ、回避したい方の逆は引き受けなければならない。引き受ける覚悟を決めなければならない。

 


人生に向き合え!自分よ!全ての面倒からは逃げられない!諦めろ!

 

 

 

それでは具体的な面倒について「回避と引き受け」の振り分け作業をやっていきます!以下に綴るのはまさに明日以降の僕の生活だ!

 


お集まりの紳士淑女の皆さま。

兎にも角にも絶対に回避したい面倒ランキングの発表です。第1位は。

 

 

 


「眠い」

 

 

 


眠いという身体感覚ほど不愉快なものはないですものね〜。絶対に避けたいです。

 

 

 

眠気と対をなす面倒は以下の二点となりそうです。

 

・7〜9時間の睡眠時間の確保。計画的入眠。

・基礎体力を維持するための定期的な運動、栄養バランスに配慮した食事の継続。

 


め、めんどくせぇえええええええええええ!面倒くさすぎる!死んだ方がマシだ!でも死にたくない!引き受けざるをえない!

 


ちなみに眠気は「短期的面倒」に、眠気を抑えるための健康管理は「長期的面倒」に分類されます(僕調べ)

 


続きまして。兎にも角にも絶対に回避したい面倒ランキング第2位の発表です。

 

 

 


「労働」

 

 

 


労働ほど人間の動物的本能的行動から逸脱する営みはありません。最小化したい。

 


労働の回避によって肥大化していく面倒としては

 

・低収入。倹約。

・社会的立場の低下

 


負荷の小さい労働のほとんどは収入も低いので。シクシク。将来的な事故や大病に備えるため貯金を残せる水準まで支出を抑える必要があるでしょう。そして稼ぎが少ない人間はとにかく軽視される!将来のパートナーや家族との関係にも大きく影響しそうです。

 

この場合の労働は「短期的面倒」にあたりそうだ!

 


ここまで「短期的面倒」を回避する選択が連続しましたが、次に回避したいのは「長期的面倒」であるこちら!

 

 

 


「自己嫌悪」

 

 

 


これは厄介。本当に。コイツは生きる活力を減衰させますし、正常な思考力を損なわせます。回避したい。

 


そして、自己嫌悪に対応する「短期的面倒」だと考えられるのは、

 

 

 


「品行方正な具体的行動」

 

 

 


マ〜〜〜〜〜ジで面倒くせえなコイツ。目を見て挨拶するとか、背筋を伸ばすとか、理性に基づいて計画的に行動するとか、家族に感謝するとか。そういう!生活のなかの!一瞬一瞬の積み重ね!これが!自己嫌悪の回避とトレードオフ!!!クソ面倒だ!クソ!だが引き受けざるを得ない!!!!

 


とりあえず今日は朝起きて出勤するまでの間に、外をランニングして、スーパーに行って米を買い、朝食と弁当を作ることから始めなければならないのだ。これは努力目標じゃない。眠気と労働、ひいては自己嫌悪から逃げる人間に課せられた当然の義務。義務を果たさない者に権利の行使は許されない。

 

 

俺は俺の人生に責任を持って、今の自分も未来の自分も両方大切にしなければならない。今と未来でバランスよく面倒を引き受けていくのだ。

 

 

 

 

ミッフィーちゃん!!!!!!!!!!